元気が出るSONGで本当に元気が出た話

元気が出るCDの初回限定盤Aの「元気が出るSONG制作ドキュメント」をやっとこさ見た。やっと関ジャニズムの彼らと今の彼らがつながった気がしてとても落ち着いた気持ちになった。

 

わたしはリサイタルからエイタメの2年間、エイトから離れていた。そんな状況で、今年の夏のツアー「ジャム」のアリーナ4列目に参戦できたことはエイトが「俺ら頑張ってるから帰って来いよ」と言ってくれたのだと思い込んでいる(笑)でも、参戦して湧いていた気持ちが落ち着いた次の感情は「3年前のエイトと今のエイトとの差についていけない」という置いてけぼり感だった。何とも言えない違和感。35歳になった自担への違和感。7人で丸めて大人になっていた彼らへの寂しさ。「大人として仕事としての会話を増やそう。今までのままでは大きくなれない」と悔しさを滲ませて話す彼らのわちゃわちゃはもう見れないのかなという不安。

 

わたしが離れていた2年間の間に、渋谷すばるは33歳から35歳になり、わたしは16歳から18歳になった。その差は思っていたよりも大きくて、大きく成長していた彼らを生で見たわたしは途中でどうしようもなく悲しくなって、寂しくなって、泣いた。すばるが叫ばない、すばるが魂を削って歌わない、すばるが落ち着いて余裕ぶちかまして歌ってる、すばるが道を見定めている、私と一緒でしんどくて心を閉じがちで悩んで苦しんで壁にぶち当たっていた渋谷すばるが。身勝手な話だけど、わたしは本当にそう思った。わたしは渋谷すばるのことを自分と同一視してみていた部分が多分にあったので、特に苦しかったんだと思う。彼の2年間をどうしても知りたくなって、この差を埋めようと必死になった。

 

そこで出会ったのが「元気が出るCD」の「元気が出るSONG」だった。受験のときに少しでもエイトと繋がっていたくて、何のCDに入っているかもいつ発売したかもどんな経緯で出来たかも知らなかったけれどよく聞いていた曲。その曲の制作ドキュメントが入っているというから買うしかないと思いたって、一人暮らしの部屋で夜中に見た。

 

エイトはズルいね。渋谷すばるはいつだってズルイ。だってこんなにも心をわしづかみにして放してくれない。「ずっと一緒」なんてあるわけないと知っているくせに、「ずっと一緒みんな」と叫ぶように歌ってしまう。パンツ一丁の姿で一人暮らしの部屋でステッカーだらけのパソコンの前で34歳の彼が「ずっと一緒」と叶わないことを知っていても歌う。4年前にわたしが見た、眉間にしわを寄せて赤コード巻きつけながらマイクを祈るように持って叫び歌う彼の片りんを見つけてしまう。たまらなくなった。同時にやっと彼らが大人へと成長していく過程を見つけられた気がして、安心した。

 

多分彼は魂を削って歌うことによって苦しみを表現していたことは確かだと思う。そして「ずっと一緒」の世界を実現したいことも。そのために現実的に動き出したのは2017年付近。大人になって仕事として取り組むことで「関ジャニ∞」の規模を大きくすることでしか、彼らは生き残れない。それはアイドルとしてジャニーズ事務所のタレントとして芸能人としての鉄則だろう。SMAPを見ていて危機感を感じたのはファンだけでは絶対にないはず。わたしは彼のファンでしかないので予想なのは重々承知です。でもこうでもしないと彼らアイドルとファンであるわたしの距離に耐えられなくなってしまうので。

 

どうか彼らが、エイトとeighterの世界を守れますように。渋谷すばるがいつまでも幸せでありますように。